ブランディング関連の仕事をしている中で、
「グラフィックと映像に連動性を持たせて…」みたいな言葉で出てきます。
連動性って何でしょう?
僕はあまりそれを意識していないというか、
適時適切という考え方で、
その使用するメディアで表現が変わってもいいと思っています。
ただ点の打ち方には、非常に気を使います。
考え方の軸を決め、ちょうどいいところに点を打たないと、
グラフィックと映像のつながりがまったくわからないものになってしまいます。
つまり同じ表現にする必要はないけれど、
ちゃんと線でつながる位置に点を打つことが大事だと思います。
優れたブランディングというのは、進化できるように、拡張できるように、計算されています。
例えば、コカ・コーラ。
時代によって、起用するタレントは変わりますし、
表現内容だって変わっています。
それでもコカ・コーラは、いつの時代もコカ・コーラであり続けている。
「コカ・コーラらしさ」は損なわれていない。
それは進化できるように、拡張できるように、
いいところに点を打っていたからです。
補助線を引けば、新しいものとつながっていけるのです。
コカ・コーラのキーワードの一つが「青春」です。
青春のそばにある飲み物という点を打つことで、
時代を越えて、つながっていくのです。