人気に実力が追い付くことはある。
しかし、実力に人気が追い付くことはない。
たくさんの後輩を見てみて思うことです。
とりわけ、デザイナーはその傾向が強い。
人気=存在が知られる、期待感がある
実力=技術がある
とすれば、
デザイナーにとっては、「人気」こそがすごく大事。
「人気」を獲得して、チャンスを増やし、仕事の場数を踏んでいけば、
確実に実力はあとからついてきます。
いつも野球を例に出して、恐縮なのですが、
プロ野球で活躍している選手を見ると、
甲子園で活躍した人気者が、実力はまだまだにも関わらず
チャンスを与えられ、経験を積むことで、真のエースになる場合がある。
しかし、悲しいかな、実力を認められて入団した選手が、
人気者になっていくケースは驚くほど少ない。
(玄人好みの選手として知られるようになりますが)
僕はスタッフを演出するプロデューサーでもあります。
だから、どのような売り出し方がその人に向いているかも考える。
キャリアが浅いうちから、圧倒的な実力を持っている人はほとんどいない。
だったら、人気(認知度を上げる)を獲得するために何をすればいいかを考える。
まず日の当たる場所に引っ張りだす。それが最初にやることです。