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祭が生まれる瞬間

今新たに挑戦しているのは、「祭」を作ることです。

「祭」を作った人は僕の周りにもほとんどいなくて、
教えてくれる人もいません。
(いしがきミュージックフェスティバルも「祭」の一つだと思うのですが、
 今僕が考えている祭とは性質が違いすぎて)

イベントに携わったことがあるので、
どういうものが必要なのかはだいたいわかる。

この祭をやることの意味は何か?
参加者にはどんなメリットがあるのか?

そんなことを書き連ねながら、企画書を進めていきますが、
どこか自分自身、違和感を感じていました。
「つくりもの」感、「商売」感、それらが先走ることで、
祭というものは「つまらない」ものになっていくのだと思います。

祭というものの成り立ちを考えると、
もっと原始的な欲求なのだと思います。

これをやったら、面白いんじゃない。
たくさんの人が来て、にぎやかになるんじゃない。

そういう気持ちから始まっていると思うのです。

だから、企画書も最初から書き直しています。

こんなのがあったら、面白くないですか?
町が活気づくんじゃないですか?

そういう気持ちがないと、本当の賛同は得られないし、
いっしょに頑張れる仲間が集まっていかない。

理屈ではなく、直観的に思うことこそ、祭を作る際には重要になるのではないかと。

祭というのは、続いていくものです。
そして、その経過でどんどん変化していきます。
それでも原初の想いが祭自体を支えているのだと思います。