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筋書き

お付き合いを始めたばかりの得意先に対しては、

僕はこれからの「筋書き」を書くようにしています。

それは、この企業の将来像を描き、

こういうステップを踏むことが財産になるというものを

ちゃんと書き込んでいきます。

そして、その筋書きに沿って、準備を進めていきます。

 

先代社長の急逝を受けて、24歳で社長になった若者と仕事をしています。

僕はこの企業がどうなってほしいかを話し、

それに近づくためのストーリーを作り、若い社長にお話しさせていただいた。

そして、今、その筋書き通りに動き始めています。

 

今週土曜日にその物語の重要局面が来るのですが、

今日、社長を訪ね、厳しい話をさせていただいた。

「あなたの企業は、盛岡ではまったくの無名です。

厳しい結果が待ち受けていることも覚悟してほしい。

ただ、それを乗り越えるための努力を

あなたは続けていかなかればならない」

そんな話です。

 

企業をサポートすることは、

手取り足取り、教えることではないと思っています。

若い社長はこれからたくさんのピンチを迎えるでしょう。

その時に折れるのではなく、強い心で乗り越えていってほしい。

自分の頭で考えて、行動に移していってほしい。

そういう経営者になってもらうことをサポートしていきたいのです。

 

僕は奇跡を見るのが好きです。

無名の企業が、打ちひしがれる結果になるのか、

あるいは、僕の想像を越えて、好結果を作り出すのか。

小さな奇跡かもしれないけれど、それは間違いなく奇跡。

僕はそういう奇跡に立ち会いたい。

ドキドキしながら、土曜日を待ちたいと思うのです。