未来というものは誰にもわかりません。
僕には僕の未来があり、
そして、若い人には若い人の未来があります。
では、その未来のために、
ライト・ア・ライトがどのような方法を取っていくか?
それを考える時には、
僕ではなく、若い人の考えるみらいのほうが正解に近いと思います。
キャリアを重ねてきた人間は、
どうしても今までのことにしがみつく。
価値がなくなったとしても、価値があると信じ込みたい。
あるいは、今までやってきたこと、自分が学んできた道筋で
物事を考えがちなのです。
これはどうしようもないことです。
人間の脳は変化を嫌がるものなので。
最近、うちに出入りしている若者たちの話を聞くと、
とても柔軟ですし、
この制作会社がこのまま続けられないということは
リアルに感じている。
イラストを描いてくれている女の子が、
「10年後に、岩手からデザイナーという仕事はなくなっていると思います」
なんて、普通に言う。それを僕は悔しいとも思うけれど、
どうしようもない事実なのだと思います。
だから、僕は若い子たちの声に耳を傾けるし、意見を聞くし、問いかける。
「では、どうやれば、制作の仕事を継続できるのか?」
ライト・ア・ライトで働くときうことは、
たくさん質問をされるし、
自分の頭で考えることを求められる。