ライト・ア・ライトの社員は、
入社早々にディレクターとして働き始めます。
ディレクターという仕事をするにあたって、
僕個人がすごく重要だと考えていることは、
スタッフ全体のことを深く考えるということです。
ディレクターという立場になることによって、
グラフィックであり、映像であり、それらの知識を十分に持っていなければならないと思いがちです。
もちろん知識を持っていることに越したことはありませんが、
参加するスタッフのことを深く考えることのほうがよほど重要です。
例えば、すごく意欲のある若いデザイナーがスタッフに入っていたとします。
ディレクターがやってほしい内容を事細かに指示することで、
デザイナーが考える余地までを奪ってしまう。
おそらく若いデザイナーは「自分は信用されてないんだな。任されてないんだな」と思ってしまうでしょう。
参加するスタッフのことを深く考えることで、
参加するスタッフの能力を最大限に引き出すことができる。
それがディレクターがやらなければならないことです。