キャリアの浅い社員に質問や相談をされた時に、
いつも悩むことがあります。
それは、魚を与えるか、釣り方を教えるかということです。
質問されたことに、
僕が考えて、答えを出すことは仕事のスピードアップにつながります。
しかし、それは、社員にとって、考える力を養う機会を奪っているようにも思える。
それよりも、どうやれば乗り切れるのか、正しい道筋の仕事になるのかを
考えさせることが大事なのだと思います。魚を与えるのではなく、釣り方を教えるということです。
企画制作会社は、ヘッドワークが重要です。
関わる人も多く、コミュニケーションはどうしても複雑になります。
さらに同じパターンというものは一つもなくて、
そのたびごとに、考えて、最適な答えを見つけなければならない。
そういうことを繰り返し行うことで、
度胸がつくし、主体性も育つ。
ハラハラしたり、やきもきしたり、
そういうものも受け入れて、ぐっと我慢して、自分の頭で考えさせる。
育成というのは本当に胆力がいる。