TUGBOATという「クリエイティブエージェンシー」。
この「クリエイティブエージェンシー」という言葉も、
TUGBOATが誕生することにより広がっていったと思います。
僕はこのTUGBOATという会社が大好きで、
そして、どうしようもなく憧れていた。
メンバーは電通出身の4名で、
みんな背が高くて、事務所もかっこよかった。
そして、それ以上にかっこよかったのは思想です。
TUGBOATとは小さな曳船。
その名前とは裏腹に
広告業界を変えていくという志と実践は、
思想の巨艦だったと思います。
TUGBOATは、制作会社の仕事の在り方を変えてくれたし、
可能性を提示してくれた。
この会社のリーダーだった岡康道さんは、
どうしたら優秀なプランナーになれますかと聞かれて、
「24時間、365日、自分の企画がどうやったら面白くなるかを考え続けろ。
そうしたら、8年後には、一人前になってるよ」
と答えたそうです。
この言葉を教えてもらった20代の頃、
岡さんの言っていたことを実践しようと思っていました。
僕は岡さんの足元にも及びませんが、常に危機感を持って、前に進んでいきたい。
その気持ちだけは持ち続けています。