野村克也監督がよく使っていた言葉に
「無形の力」というものがあります。
速いボールを投げる、遠くに打球を飛ばす。
これらは有形の力です。
目に見えて、そのすごさがわかる。
その一方で、
次にどんなボールが来るかを読むこと、
大きな声を出してチームを鼓舞すること、
これは無形の力です。
目に見えないけれど、確かにあるものです。
仕事においても、「無形の力」は大きな武器になります。
相手の意図を汲み取る力、
整理して伝える力、
これらは無形の武器であり、同時に教えづらいものです。
例えば、企画書。
よくできた企画書というのは目に見えますし、
なぜこういう企画書になったのかを自分なりに分析できる。
しかし、無形の力というのは、非常にわかりづらい。
「あの人が提案してくるものは、いつも的を得ている」
そういう人が周りにいます。
それは企画書のクオリティではなく、
得意先の考えを理解しているということです。
無形の力を自然に操ることができる人は、大きな成果を残します。
これ、本当です。