デザイン、映像などに比べて、
一番力が衰えてきたのはキャッチコピーの力だと思います。
岩手県においても、
コピーライターという仕事で暮らしている人は少ないですし、
これからもっともっと減っていくと思います。
キャッチコピーは当たり前ですが日本語です。
日本人ならば、ある意味、誰でも書けるものです。
そこに金額を発生させることは難しい時代になってきています。
それは僕自身認めますし、実感しています。
スポーツ雑誌の仕事で、
高校野球の指導者の取材をしていた時期があります。
そして、多くの指導者の言葉に耳を傾けることで
感じるのは、「言葉の力」です。
強い野球部の監督ほど、その能力がすごいと感じます。
高校野球の指導者は
「伝わる」だけでは意味がない。
「理解」を促し、「浸透」させ、
「行動」につなげることが求められます。
花巻東の野球部グラウンドのあちこちに、
「岩手から日本一」という言葉が掲げられています。
では、「日本一」になるためには、
どんなことをすればいいのか。
それを突き詰め、磨き上げた結果が
今の花巻東の強さにつながり、
ここから世界を代表するプレーヤーが生まれた。
言葉の力は失われている。しかし、言葉には特別な力があり、
人を変える力をもっているのだと思います。