成熟化社会と言われるように、
今世の中にある商品の多くは成熟の域に達しています。
洗濯機も、オーブントースターも、
テレビも、家も、クルマも、
メーカーの違いこそあれ、
すべてが高性能です。
これだけ商品の品質が上がってくると、
お客さんが買っているのは、
「商品」ではなく、その先にある「経験」なのかもしれません。
例えば、オーブントースター。
製品の性能ではなく、
「この商品を買うと、朝が気持ちよくて、
いい一日が送れそうな気がする」
というように、イメージできる生活体験が
商品を選ぶ時の大事なポイントになっているのだと思います。
圧倒的な実績を残した経営者の本を読むことがあるのですが、
それらの経営者が秀でていたのは「顧客視点」です。
経営者になっても、自社の都合ではなく、
お客さんの視点になって考える。
それが圧倒的な実績につながったと思うのです。
今の経済状況では、
企業もどうしても内向きになってしまう、自社都合になってしまう。
(ライト・ア・ライトだって、そういう部分はあると思います)
それでも顧客の視点に立って、
買ってくれる方の「幸せな風景」を想像し、
そして、商品づくりに活かしていくことが大事なのだと思います。