「周年セール」というものがあります。
そして、周年セールを目にしない日はないのではないでしょうか?
新聞、テレビ、インターネット、
数多くの企業が周年セールを行っています。
では、周年セールは効果があるのか?
という質問に対しては、
効果は「ある」とも言えるし、「ない」とも言えます。
まず、「ない」のは、
周年を記念して、商品の価格を下げるというものです。
生活者に余裕がある時代ならば、
「安い」ということは大きな購入動機になりました。
しかし現在は、生活者にそれほど余裕がないのが
事実だと思います。
余裕がない中で、どれだけ「安い」ものであっても、
必要が感じられないものにお金を払ってくれません。
「ある」の場合は、
この周年を節目に、新しい試みを行い、
それを商品に反映していくものです。
「◯周年を機に、商品の売上の一部を環境保全に寄付します」
「◯周年をきっかけに、より喜ばれるサービスを発表します」
など、自社都合ではなく、お客様都合になることで
周年セールは効果をもたらすと思います。
周年セールで売上を作りたいというのが
偽らざる本音だと思います。
ただ、それは自社都合であって、
お客さんの都合ではありません。
ここのところを押さえておくことが、
周年セールの効果に現れると考えています。