「産直」はここ10年で本当に増えました。
岩手県の各地にたくさんあります。
そして、その中で存在感が増してきていることを感じます。
それはどういう点か?
当然、地元の新鮮な食材を扱っていることもありますが、
他のお店が人口減少、売上減少によって、
閉めていく状況下で、
産直のビジネスモデルはけっこう対応力があるのです。
そして、他のお店がなくなることで、
農産物以外のものの取り扱いをはじめ、
より集客力が上がっているところもあります。
県北にある産直施設は、
日曜日ともなると、
家族連れ、若い人も訪れ、
客層だけを見れば、
ショッピングモールのようです。
産直という言葉が使われていますが、
どんどんビジネスの複合化が進んでいくと思います。
そして、コミュニティをつなぐ役割も担っていくのではないか。
そんなことを考えています。
もちろん、すべての産直が当てはまるものではなく、
当然苦戦が続いているところもあります。
ただ、視点を変える、あるいはやり方を変えることで、
その存在価値は大きく変わってきますし、
今の岩手県の事情にフィットした店舗に
なっていく可能性は十分あると思います。