message

「恩返し」ではなく「恩送り」

ライト・ア・ライトで

ライター講座を主催しています。

 

この講座をやる意味は何なのか?

岩手県はライターが慢性的に不足しています。

そして高齢化が著しい。

若いライターが育っていない現状です。

 

理由として考えられるのは

育成のシステムがないということです。

ライターを志す若者がいたとしても、

技術も経験もない若者を雇用できる

余裕のある会社はありません。

そうなると、ライターになりたい若者は

県外にその場所を求めて出ていく。

 

ライト・ア・ライトでライター講座を始めることで

育成のシステムを作り、そして、ここから足がかりを掴んで

仕事をしてほしいという願いがあります。

 

そして、僕自身が多くの先輩に教えられ、鍛えられ、

ライターの仕事を続けてこられたという事実があります。

お世話になった先輩方に対して、

「恩返し」などというのはおこがましい。

ライターという「職能の文化」を次の世代につなぐこと。

「恩送り」をすることが、自分にできることと考えたからです。

 

講座の金額もできる限り低く抑えており、

この講座の運営を、ライト・ア・ライトの収益機会とは考えていません。

ビジネスとして儲けることを考えれば、講座の運営にしても、

別の方法を取ったほうがいい。

少人数で、将来、「書くこと」を仕事にしたい人間を

本気で育て、「職能の文化」をつないでいく。

それがライター講座の本当の意味です。

 

昨日から第4期が始まり、

受講生のプロフィールも様々です。

彼らがライターの技術を学ぶことで、

今の仕事に役立てる、あるいは就職して活用する。

そういう将来を思い描きながら

本気で教えていきたいと思っています。