新入社員が入ってきたときに必ず話すのが、
「味方のような敵に気をつけろ!」ということです。
例えば、仕事でミスをして、上司に叱られる。
その時に近づいてくる人がいます。
「あれば言い過ぎだよな。
あなたは自分のやれることを精一杯やったと思うよ」
優しい言葉をかけられて、沈んだ気持ちも持ち直す。
最悪の場合には、そうだよな、私は悪くないなどと勘違いしてしまう。
この優しく見える言葉は、
実は叱られた当人の成長を妨げるものでしかありません。
それが「味方のような敵に気をつけろ!」という言葉の本意です。
若い人は理解しがたいと思うのですが、
自分自身のことを振り返ると、
新人のときに叱ってくれた先輩の言葉は
成長を助けてくれるもので
年を取るほどに、そのありがたさが身に沁みます。
そして、あのとき、周りの「優しそうに見える」言葉にしがみついていたら、
ロクな社会人にならなかっただろうなと思うのです。