「一生使える○○○」というタイトルが付いた本があります。
これさえ読んでいれば、一生困ることがない。
これさえ読んでいれば、他のものはもう必要がない。
そんな意味を含んでいるタイトルには違和感があります。
今の時代、「一生使える○○○」は
本当にあるんだろうかという思いがあるからです。
例えば、10年とか、20年とか、
そういう時間の単位で見た場合、
どんどん新しいことが生まれ、
古い技術は不要になっているものがたくさんあるからです。
技術、世の中の流れ、仕事のあり方、
これは変わり続けていくでしょう。
一生使えるものはないと思います。
そういう中にあって、
もし一生使えるものがあるとすれば、
やはり人間のあるべき姿なのだと思います。
「思考が人生を決定する。
考えたことが取り組みになり、人間形成となる」
これは野村克也監督の言葉ですが、
これはこれから100年経っても、まさに「使える」ものだと思います。