女性経営者の方とお話をしました。
そして、しみじみと
「経営するのが本当に大変な時代になりましたね」
とおっしゃった。
何気ない言葉ではありましたが、本当に響きました。
中小企業の社長というのは、先発完投の投手です。
そして、プロ野球と違うのは、
どんなに打たれようと、どんなに点を取られようと、
代わってくれる人が誰もいないということです。
ブルペンを見ても、準備している投手はいない。
だから、どんなに辛くても、最後まで投げ切らなければならない。
停滞していた経済に追い打ちをかけるように
コロナウイルスが日本を襲った。
事業を続けていくことは、
簡単なことではなくなりました。
そして、AIができることはこれからも増えていく。
今抱えている社員たちの生活を守るために、
土砂降りの雨の中、
岩手県の中小企業の社長はマウンドに立ち続けています。
訪問した会社から帰る時に、
その女性経営者が
先程の話がなかったかのように
素晴らしい笑顔で見送ってくださった。
その姿を見て、
「お互いがんばりましょうね」
と心から思ったのです。