農産物のイベントに参加して思うのは、
この分野における最強のセールスマンは生産者ということです。
農生産物を手塩にかけて育ててきた人の言葉は
それほどの説得力があるということです。
饒舌であることよりも、
生産者の経験が大きな力を持っています。
そして、生産者の言葉の中で
重要な役割を果たしているのが、
生産者だけが知っている「物語」です。
農生産物の品質が均質化することにより、
どの農生産物を選んでも間違いのない状況です。
そういう中で、どうやって選んでもらうのか。
「物語」というのは、記憶に残りやすく、
さらに共感を生みやすい。
それが差別化につながってきます。
これはどの業種にも取り入れることができるものです。
開発者あるいはエンジニアのこだわりは、
製品の差別化する上で重要な役割を果たします。
それを生活者に届けるために「翻訳」する作業が
企画制作会社の仕事なのだと思います。