ディレクターという役割を担う時は、
余地を残すか、残さないか。
これはいつも悩むところです。
スタッフからアイデアや提案があったとして、
余地を残すのは、一定の方向性を定めながら、
スタッフに考える余地を残しておきます。
これは時間がある時はいいのですが、
時間がない場合には、なかなか厳しい状況になります。
時間が限られている。納品までの時間が定まっている。
そういう仕事の場合には、
あまり予知を残さず、その場で決めるほうが良い場合が多いと思います。
方向性をがっちりと固めることで、
スタッフは迷わず突き進むことができますし、
アイデアの幅ではなく、深さを追求することで
制作物の質も上がるような印象です。
もちろん、時間をかけて、議論も重ねて、
じっくりやることも大事なのです。
大切なのは、ディレクターがその場、その仕事の特性を見極めながら、
余地の残し方を使い分けていくことだと思います。
そして、人間というのは「決める」ということを避けたがります。
責任が伴うからです。ただ、その怖さも含めて、決める。
ディレクターというのはそういう仕事だと思います。