「あの人、センスいいよね」
そういう言葉はよく聞きますが、
そのセンスがいいということは説明することが難しい。
一つ言えるのは、センスのいい人というのは
勇気があると言うことです。
他と違うこと、今までの自分と違うことを
選べるという勇気です。
かつて、YMO(イエローマジックオーケストラ)というバンドがありました。
坂本隆一、細野晴臣、高橋幸宏の3人は、
テクノポップというジャンルを切り拓いた先駆者。
海外でもライブを行うなど、その個性と音楽性は世界から認められた。
そのYMOが「浮気なぼくら」というアルバムを出したことがありました。
基本的にはインストのバンドが、歌を入れ、それはほとんど歌謡曲でした。
僕自身、その音楽を聴いていて、ピンと来なかった。
というか、今までと違い過ぎることに戸惑った。
ただ、この今までとは明らかに違うYMOのアルバムは売れた。
こういうところに「センスのよさ」を感じます。
自分たちが求められているものを知りながら、敢えてアレンジを加える。
そういう勇気こそが、YMOのセンスの良さだと思うのです。
この「浮気なぼくら」というアルバムは、今でもYMOを語る上で
避けられないアルバムとなり、高い評価を得ています。
違う道を選んで、それでいて、しっかりと結果を出す。それもYMOのすごいところです。