「一芸を究める」
日本には、それを良しとする風潮があると思います。
脇目もふらず、ただ一つのことに向き合い、
磨き続ける。それが人間の正しい道のような。
時代の変化スピードがおそろしく速くなった現代において、
この「一芸」は怖さをはらんでいると思います。
どんなに磨き上げた技術であっても、
明日には無用になってしまう可能性がある。
後戻りが利かない「単線主義」は
非常に危険だと思います。
いろいろなものに手を出すことは
自分にとっての「逃げ場所」にもなります。
一つの仕事で行き詰まっていた時、
もう一つの仕事をしてみる。
そうするとうまくリフレッシュできて、
行き詰まっていた仕事が上手く回りだす。
そういう話はいくらでもあります。
「一芸」にこだわらないことが、
今の時代にはフィットしているように思います。