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コトバノチカラ

言葉には特別な力があるのでしょう。

今、元ジャイアンツの内野手・岡崎郁さんの書いた
「長嶋さん、王さん、藤田さん。ときどき原さん」という本を読んでいます。

これは岡崎さんが在籍していた時代にジャイアンツの指揮を執っていた監督たちです。

長嶋さんの章では、今も語られる「10.8」のことが綴られています。
前半は快調に勝ち進んだジャイアンツは、
後半になって失速。
2位の中日にどんどん差を詰められ、
この「10.8」というシーズン最終戦を迎えます。
勝敗ともにまったくの同数。勝った方が優勝という今も語られる試合です。

勢いからすれば、ぐいぐいと追い上げてきた中日に分がある。
ただ、その試合前に長嶋監督が
「この試合は俺たちが勝つ。勝つ、勝つ、勝つ」と号令をかけた。

言葉の力。

それを聞いていた岡崎さんは、長嶋監督の言葉そのまま、自分たちが勝つんだろうと思ったそうです。

長嶋監督はプロ野球のスーパースター。神様のような存在です。
その神様が言うんだから、自分たちは勝つんだろうと確信した。

この試合の結果は、ご存知の通り、ジャイアンツが勝ちました。

技術や体力ではなく、言葉の力でジャイアンツは勝ったのだと思います。