先日読んだ本に
来たるべき未来の姿として、
「スマートグラス」なるものが紹介されていました。
このスマートグラスというのは、
AIが常時接続するメガネです。
例えば、取引先を訪問した時に、
担当者と前回どんな話をしたのか、
担当者の好きなこと、趣味などを
AIがメガネのグラスに表示してくれるものです。
もちろん相手には見えない形で。
それを使うことで、商談がスムーズに進んでいく。
あるいは今日、急な食事の席が用意されたとして、
前回相手と行った店はどんなところだったか。
こういう料理を喜んでいたから、
今回はこのお店はいかがでしょうか?予約もできますが?
というように提案までしてくれる。
メガネをかける人間のことを学習することで、
AIが提案する内容も高度化していく。
そんな未来です。
そして、その未来で語られていたのは、
猛烈な「グリップ力」です。
例えば、携帯電話であれば、割安な料金が出たり、
魅力的なデザインのスマートフォンが出れば、
キャリアを乗り換える可能性はあると思います。
その一方でここに出てきた「スマートグラス」は、
その人の情報を猛烈に蓄積した「端末」です。
一度加入したサービスキャリアを乗り換える可能性はほとんどないでしょう。
仮に値上げをされたとしても、
この「分身」とも言える端末を手放すことは相当な勇気がいると思います。
おそらく技術的には、この「スマートグラス」は技術的には
十分可能なものでしょう。ただ、そこには色々な障壁があります。
自分の情報をサービスキャリアに吸い上げられる怖さ、
そして、人間のコミュニケーションに深くAIが入り込むことの危うさ。
便利や快適は大事ですが、それと引き換えにできるのはどんなものなのか?
この本を読んで、そんなことを考えてしまいました。