ミスが起こった時、
「今後、気をつけよう」という言葉がよく使われる。
しかし、これほど脆い解決策は無いのではと思うのです。
おそらく、「今後、気をつけよう」で終わらせてしまったミスは、
必ずまた起きます。
ミスというものを掘り下げれば、
それが起こるであろう人員配置や手順になっていることがほとんど。
その原因の部分を変えずに、
「今後、気をつけよう」というだけでは解決になっていないのです。
もちろんミスは起こりうるものですし、
それを怒鳴りつけたとしても、
時間は戻らない。
だからこそ、そのミスを題材にして、
改善を行う。全員がその情報を共有する。
大谷翔平や菊池雄星を輩出した花巻東高校野球部で
試合中のミスが起きた場合、
選手全員の前で
なぜこのようなミスが起きたのかを話すそうです。
もちろん、ミスを起こした選手を吊るし上げるために
やるのではありません。
ミスは誰にでも起こりうること。
だからこそ、全員で共有して、
ミスを防ぐことを考える場面としているのです。
花巻東高校では、「今後、気をつけよう」という言葉は
やはり使わないと思います。