企画制作会社という関係上、
数多くの企画書を読みます。
そこで思うのは、
課題設定がつまらない企画書は、
たいていの場合、提案自体がつまらないということです。
例えば、小さな町があったとします。
その町のスローガンが
「若者が魅力を感じる町づくり」
だったとしましょう。
(実はこういうものが多いのです)
人口流出が続く岩手において、
若者がどんどん都会に出ていきます。
このスローガン自体は
否定する要素はありませんし、
その通りだと思う。
しかし、これを見た人は
行動を起こすことはないと思います。
何をしたらいいのかが伝わらないからです。
若者が魅力が感じることも提起されていませんし。
例えば、
「この小さな町を古着の先進国に」
というスローガンだったらどうでしょう。
(通らないと思いますが)
・古着の先進国は、リメイク産業が盛んになるはずだ。
・お年寄りの裁縫技術も生かされるはずだ。
・この町ならではのファッションブランドを作ろう。
どんどんアイデアが出てくるはずです。
そして、それはユニークなものになるはずです。
課題設定は、企画書の最初に書かれていることが多い。
「こんな感じだろう」という意識で書かれた課題設定は、
ドキドキワクワクしないし、何よりも課題を解決したいとも思えない。
それほど課題設定は大事なのです。