1980年代は
日本が世界をリードする時代だったと思います。
日本の製造業は「便利」の部分では圧倒的な力を持っていました。
次々に新しい技術を生み出し、それを商品に盛り込むことで
日本製の製品は圧倒的な便利を誇り、さらには高い品質もあり、
世界中で売れていたのです。
そこから時代は変わり、「便利」の追求は終点が見えてきたと思います。
家電などはその好例で、今やどこの製品も便利だし、性能も高い。
むしろ過剰とも言えるまでになっています。
最近、社用車を入れ替えたのですが、
安全装備は本当に細かく設定されています。
衝突軽減ブレーキはもちろん、
センターラインをオーバーしたら警報音、
後ろに下がり過ぎれば警報音、
本当に微に入り細に入り、徹底されています。
でも、それが必ず必要かと言えば、僕は疑問が残ります。
本当に欲しいクルマってこういうものなのか?
そう思ってしまうのです。
時代が変わり、モノには「便利」以上に「意味」が求められるようになりました。
これは日本の製造業が苦手な部分なのです。
性能と違って、尺度がないし、正解がわかりづらい。
そういうモノを作るのが苦手なのです。
最近では、薪ストーブが売れていると言います。
薪ストーブは手入れが大変だし、
時間がくれば、薪をくべるなど手間もかかります。
それでも揺らめく炎の美しさや木のはぜる音など、
そういうものに意味を感じて、買い求める人がいる。
モノに「意味」を持たせることが重要になってきます。
そして、いまだ日本の技術力は世界トップレベルです。
この苦手な部分を克服した先には、
また世界市場で輝くことができる産業になると思っています。