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変えないことがブランディング

先日、長くお付き合いいただいている社長から

自社のブランドの刷新をしたいというお話をいただきました。

この会社では、すでに30年近く販売されている

ロングセラー商品を持っています。

しかし、以前に比べるとその販売数は落ちてきているのは事実。

ちょっと弱気になっている社長が

リブランディングをしたいというのが相談内容でした。

 

そのお話を受けて、僕がお話させていただいたのは、

「リブランディングは不要」ということです。

販売数が落ちてきているとはいえ、

30年近く売れ続けている商品というのは

企業にとって、宝物以外の何物でもありません。

それ自体が強力なブランドですし、

今までの財産を捨てるようなことは決してしてはならないことだと思います。

上辺のデザインを変えたところで、売上は向上しません。

だから、絶対変えてはいけないと話しました。

 

売れ続けてきた商品には、ちゃんと売れる理由があります。

もう一度、それが何なのかを掘り下げ、

そして、今の時代に合ったコニュニケーションに乗せていくことこそ重要。

もう一度、自社の商品と向き合う時間が必要だと思うのです。

 

怖さに打ち克ち、自分の財産を守り続けていく。

変えないこと。それも立派なブランディングなのです。