「独学でやっていることが、これでいいのかちょっと不安です」
若い女性デザイナーは
後輩よりもキャリアを積んだ先輩に
ライト・ア・ライトに入ってほしいと言う。
彼女は先輩デザイナーがいないまま、
入社早々に仕事を任されてきました。
そして、これはライト・ア・ライトの挑戦でもありました。
人がいないというのも事実ですが、
僕個人としては、先輩について後輩が学ぶというスタイルは
もう時代に合わないのではないかと思っています。
何度も書いてきましたが、
体形化された、デザインのルールは早晩AIに切り替わります。
昔ながらの先輩の教え方は、
このデザインのルールを伝えるようなもので
そんなに長く使えるノウハウではありません。
女性デザイナーが入ってきた時から
「デザイナーが育てないデザイナー」に
挑戦したいと思っていましたし、
マックのソフトの使い方よりも、
アイデアや企画の部分を伸ばすことに
重点を置いてきました。
まだまだ結果を語るのは早いと思いますが、
彼女は1年目で広告賞も獲得し、
「デザイナーが育てないデザイナー」として
結果を出し、その後も数多くの仕事を手掛けています。
彼女を指名するお客さんも増えてきています。
そして、いちばんの本質は、
人間は自分の好きなことしかやらないということです。
どんなに先輩に、懇切丁寧に教えられたとしても
デザイナーは、結局自分の好きなものを作るのです。
だから、教わることは大事だけれど、
それは、「自分に自分が教わる」というスタンスで良いと思います。
自分がやりたいことを見つけて、それを実現するために何が足りないかを考える。
そして、そのギャップを埋めていく。独学で十分だと思います。
僕自身、振り返れば、教わったこともありますが、
ほとんどは独学と呼べるものです。
そして、それが自分の個性になり、スタイルになったと思うのです。