昨日は普代村での撮影でした。
普代村は岩手県でいちばん小さい村です。
人口も2,000人をわずかに超える程度。
ただ僕はこういう小さな村が好きで、なんとも居心地がいい。
コンビニも一軒もないし、遊ぶところもほとんどない。
それでも自然は圧倒的ですし、「ない」ことなんて吹っ飛ばしてしまう威力を持っています。
もっと多くの人に来て欲しいなと思うのです。
となりの田野畑村も人口は2,500人を超える程度。
こちらも小さい村です。
以前、田野畑村の役場職員の方に「うちの村はみんなが協力しないと暮らしていけないのです」と言われたことがありました。
これは僕にとって、今年いちばん衝撃を受けた言葉です。そして、美しい言葉だった。
人と直接関わることなく、生きていけるところはたくさんある。
ただこういう小さな村では、人と人が手を携えていかないと毎日を送ることさえもできない。
僕は盛岡で暮らしていますが、そういう気持ちになったことがなかった。
(僕に限ったわけではなく、盛岡で暮らしている人の多くが、近隣の人と支え合っているという感覚はないと思いますし、
この傾向はますます強くなっていくと思います)
村の人たちを取材する機会もありましたが、近隣の方々が本当に仲がいいし、支え合っていることが感じられました。
苦難があるとすれば、危機感があれば、人は自然に団結していくもの。
僕は今、小さな村の生き方に大切なものを教わっているような気がします。
僕が働く広告業界はもちろん、多くの業界が不況にあえいでいます。
その中で、「自分のところだけは何とかしないと」という気持ちになり、
周囲のことを見渡す余裕がない。
そういう環境だからこそ、今、手を携え、頭で汗をかき、
この厳しい環境を乗り越えるための協働が求められているように思うのです。