今の自分たちのビジネスの状態から
未来の姿を類推するのが、フォーキャスト思考。
自戒も込めているのですが、
このフォーキャスト思考というのは非常にラクです。
今の事業のフィールドはよくわかっていますし、
これからの動向もある程度予測できますから。
ただ、
このフォーキャスト思考は
危険度も大きいのではと思っています。
極端な例で言えば、馬車。
馬車で人を運ぶ仕事をしていた人たちは、
人を大量に運ぶために
馬力のある馬、あるいは頭数を増やすことに
注力したと思うのです。
人は早く移動したい、
自分の都合で移動したい、
というニーズに至っていなかった。
自動車がそのニーズを補うことで、
馬車で人を運ぶ仕事は見事に駆逐されました。
今、注目されているのは、バックキャスト思考です。
これはまずあるべき未来の姿を思い描き、
そこから逆算して今を決めていくやり方。
自分のビジネスからスタートするのではなく、
社会環境、生活環境という大きなところから
思考をはじめることが重要なのだと思います。