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自分の「老い」を教えてくれるもの

40歳になったばかりだと思います。

東京の博報堂の若手コピーライターと
いっしょに仕事をしたときのことです。
(今では相当有名なコピーライターーになりました)

すごい分量と質に驚きました。
年長の僕に気を使ってくれましたが、
明らかに彼の書くコピーは圧倒的でした。

僕はその時、素直に
「すごいなあ」と思ったのです。
「これからすごいコピーライターになるんだろうな」とも思った。

それ以前の自分であれば、
「もうちょっと時間があれば、同じくらい書ける」とか、
「自分のこのコピーも悪くないな」と思ったはず。

これが僕が「老い」を感じた瞬間です。
張り合うのではなく、認めてしまった。それが老いの始まりです。

今のライト・ア・ライトにおいても、
若い社員のほうが断然スキルが高い部分はたくさんあります。
老いは認めているのですが、他のところで伸びる部分はあるし、
新しい視点を手に入れることで成長している部分も実感しています。

僕は、自分の「老い」を感じさせている存在というのは
本当にありがたいと思う。自己認識力が高まるからです。

フリーランスの方、一人で仕事をする機会の多い方の
働き方を否定はしませんが、こういう自己認識の部分では危ういものがある。

周りに自分と比較する対象がないからです。

「自分はまだまだできる」と錯覚させられることで、
自分を正しく評価できなくなっていることは本当に怖いことなのです。

僕は一人で仕事をすることはほとんどないですし、
多くがチームでの仕事になります。
そういう中で自己認識力を高められる。
やはりチームで仕事をする利点は多くあると感じています。