2023年の夏の甲子園で優勝したのは
慶応義塾高校野球部でした。
僕はこの快挙に本当に驚きましたし、
もしかしたら、高校野球が変わる可能性があるのではと
思わされる出来事でした。
高校野球は「勝利至上主義」です。
勝つことが最大の目的であり、
勝つために、苦しいことも、辛いことも乗り越えなければならない。
我慢の多いスポーツと言えます。
そういう風潮の中で、優勝を果たした慶應義塾高校野球部。
このチームが標榜するのは、「エンジョイ・ベースボール」であり、
「成長至上主義」を貫いています。
高校野球は、入学してから引退するまで、約2年半という時間で
結果を出さなければなりません。
ある意味、従来ありがちな監督が指示を出していく
上位下達のスタイルのほうが効率的ですし、早く結果が出ると思います。
「成長至上主義」を徹底する慶應義塾高校では、
生徒に考えさせることを重視。
回り道しているな、効果は薄いかなと思いながらも、
サポートする大人は口を出さず、まず選手が考えたことをやらせてみるという方針です。
これは高校野球の先にある人生を見据えた上での方針でもあります。
学校で良い成績を収め、先生の言うことを聞く生徒というのは、
「優等生」と言われます。
ただこの「優等生」が社会に出て、結果を出すかと言えば、そうではありません。
社会で結果を出すのは、自分の頭で考え、行動を起こす人間です。
そういう意味でも、慶應義塾高校の甲子園制覇は価値がありますし、
「成長至上主義」というやり方の正しさを証明してくれたと思うのです。