「安定指向型組織」と「発達指向型組織」というものがあります。
「安定指向型組織」というのは従来の組織の在り方に近いと思います。
例えば、仕事が入ってきた時に、その仕事をいちばん上手くやれそうな人に
仕事を振り分けるのが安定指向型組織です。
いちばん確実で、いちばん品質も高くなる方法を選ぶ。
一方「発達指向型組織」では、
仕事が入ってきた時に、その仕事を担当することでいちばん成長が見込める人に仕事を振り分けます。
「いちばん上手くやれそうな人」というのは、
その仕事を担当しても成長の余地が狭いとも言えるからです。
ライト・ア・ライトは、
キャリアの浅いスタッフにも、大きな仕事を任せます。
「発達指向型組織」と言えると思います。
もちろんキャリアの浅いスタッフに任せることはリスクはあります。
だから、最初のところで、この仕事での最低限の到達ゴールは伝えますし、
途中経過も丁寧にチェックしていく。
そして、どうしても難しい場合には、スキルの高い社員をサポートをお願いします。
短期合理と長期合理のことについても以前の投稿で書きました。
短期合理で考えれば、スキルの高い社員に仕事を振ったほうがいい。
ただ長期合理で考えれば、スキルの高い社員が増えるほうがよほどいい。
発達指向型組織は我慢することが多いし、ハラハラする場面も多い。
ただ、そういうリスクを引き取ることで、
ライト・ア・ライトのスタッフは、極めて短期間でスキルを獲得してきました。
もちろん彼女たちの持っている能力が高かったことも要因ですが、
やはりキャリアの浅い時代から、大きな仕事を任せたことによる効果は
大きかったと思うのです。だから、僕はこれからも発達指向型組織を選んでいくと思います。