人間というのは、40代に入ると
素早い分析や創造的発想が急速に低下していきます。
誰でもそうですし、それは厳然とした事実なのです。
ただ、その一方で
既知の概念を組み合わせたり、
複雑な概念を他者にわかりやすく説明する能力は
逆に40代以降に上昇していきます。
だから「ずっと一線で頑張りたい、若い人には負けない」と
考えること自体が間違いなのです。
それを理解し、働き方を変えていくことが重要だと思っています。
40代から、社会人生は頂上からゆっくりと下っていく時期です。
そして、下り道のほうが事故が多いのが登山というものです。
うまく下っていかなければならない。
働き方を若い頃から変えず、そのまま押し通そうというのが無理であり、
事故の原因にもなるのです。
正直に言うと、僕の周りにも、
若い時と同じような働き方をしている50~60代はいます。
ただ将来を見据えて、組織を作り、後進を育てている人もいる。
もちろん職人的な生きが好きな人を否定するつもりはないし、
そういう道しか選びたくないという人がいることも認めます。
ライト・ア・ライトで働くスタッフには、
後者を選んでほしいと思うし、
それを見据えたキャリアプランを考えてほしいと思っています。