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小林一三

松下幸之助さんや本田宗一郎さんなど、
名経営者としていの一番に名前が上がります。

その中で、僕がいちばんすごいと思うのは
阪急グループ創始者の小林一三さんです。

小林さんのすごいところは事業の展開力であり、
発想力だと思います。

鉄道の会社からスタートして、
映画会社、宝塚歌劇団、百貨店、高校野球甲子園などを
プロデュースおよび経営してきました。
まったく鉄道と関係ない事業を次々に誕生させ、
そして、それは今も多くが残っている事業です。

その根底にあるのは、「線路の価値を上げる」ということです。

線路を延ばしていく過程で、
そこに住む人を増やさなければならない。
だから、百貨店を作り、その町の価値も高めていく。
住みたい町にすることで、さらに鉄道の利用者が増えていく。

夏場には、どうしても利用客が落ちるという状況がありました。
高校野球の甲子園という「イベント」あるいは「観光コンテンツ」を作り、
多くの人が夏場でも電車を利用する環境を作った。

これは本当にすごいことだと思います。