「昨日食べた唐揚げ弁当はおいしかった」
ということは聞いたことはありますが、
「昨日食べた幕内弁当はおいしかった」
という声はほとんど聞いたことがない。
広告は高い買い物です。
高いお金を出すからこそ、
あれも、これも、と入れたくなる。
その気持ちはわかるのですが、
得意先に対して、お話しするのが、
「幕内弁当と唐揚げ弁当」の話です。
幕内弁当には、いろいろな具が入っていて楽しいのですが、
いろいろありすぎることで印象が弱くなってしまう。
だから、「昨日食べた幕内弁当はおいしかった」
ということが、ほとんどないのだと思います。
広告も同じで、いろいろあれこれ詰め込むことで
広告自体のパワーが下がっていきます。
結局、推しのポイントは何なの?
他との違いは何なの?
本当に伝えたいことが不明瞭になってしまうのです。
広告を「発信する立場」ではなく、
「受け取る立場」になって、
この広告を見ると、どう見えますか?
このお話もよくさせていただいています。