「強いつながり」と「弱いつながり」。
かつては、これは両極端に振れていたと思います。
つながりが強い人とは、さらに緊密になり、
つながりが弱い人とは、いつの間にか連絡も取らなくなる。
そういうことが普通だったと思います。
ただ、現在ではSNSなどの普及により、
「弱いつながり」のゾーンが広がっていると感じられます。
1年に数回しか会わない、あるいはSNSだけでしかやりとりがない。
完全に切れてしまうのではなく、「弱いつながり」を
維持しやすい環境になってきていることを感じます。
これは企業に置き換えても同じことが言えると思います。
せっかく知り合った得意先と
完全に切れてしまうのはもったいないことです。
そして、弱いつながりというのは、実は気軽な関係でもあると思うのです。
出張とかで出かけた際に、近くに以前仕事をさせていただいた得意先がある場合には
ちょっと寄るようにしています。
別に仕事の提案ということではなくて、
最近の出来事の報告でも良いのです。時間も長くなくていい。
ただ、そういう関係を持っていることは、
実はすごく大事です。
次に仕事が生まれそうな時には、声をかけてもらえる可能性が格段に上がるからです。
「この頃、疎遠になっていたから行きづらい」
そういう風に判断してしまうことで、弱いつながりは完全に切れてしまうのです。