マイルス・デイビスは
言わずと知れた一流でトランぺッターです。
その技術はもちろんですが、
共演者の人選の上手さでも知られた人でした。
ジャズのアルバムで世界で一番売れたのは
マイルス・デイビスの「Kind of blue」という作品です。
このアルバムの中でも、マイルス・デイビスは、
自分と初めていっしょに演奏するメンバーを加えています。
それまでにはない不確定要素が加わることで、
新しい表現を生み出すことになる。
それをマイルス・デイビスはよくわかっていたのだと思います。
実は僕もメンバーを入れ替えるのが好きなほうだと思います。
その一番の理由は、自分に負荷を与えるためです。
さらにはゆるみがちな自分に緊張感を持たせるためです。
いつもと同じメンバーでやることのほうが仕事はラクです。
話は伝わりやすいし、仕上がりもある程度見える。
ただ、それはマンネリにもつながるものです。
不安な部分を引き受けながら、新しい挑戦をするためには
新しいメンバーの力が必要だと思っています。
それは会社おいてもそうです。
同じメンバーで仕事をするのは、安定感があり、
経営する側もラクなのです。
ただそれは停滞という感じもあるのです。
常にフレッシュな風が吹いていないと
会社も淀んでいくのです。
だから、不確定要素と言える新しいメンバーが必要ですし、
新しいメンバーの力を引き出すための方法を真剣に僕は考えます。
そういう繰り返しを絶えず行っていくことが大切なのかなと思います。