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意味が価値を持つ時代

1980年代から40年以上の時を経て、
レコードの売上がCDの売上を逆転したそうです。

CDに比べて、レコードは手間がかかります。
わざわざジャケットからレコードを出して、
ほこりを取って、針を乗せる。
そういう行程を経て、初めて音楽を聴くことができます。
針が飛んでしまうこともありますし。

ただ、この現象を考えると、
人の心が、「意味」に対して「価値」を感じる時代に
なってきているのだと思います。
針を乗せて、流れる音楽を楽しむ時間。
そこに価値を見いだすようになってきている。

先日、田野畑村に出かける機会がありました。
食堂の駐車場を見ると、
山口県、栃木県、東京都などから来ているクルマが停まっていました。
実際、関東圏からの観光客が増えてきているそうです。

田野畑村には、コンビニはありません。
交通も便利とは言えません。
そういうことを知りながら、
訪れる人が増えているそうです。

まさにこれは、「意味」が「価値」を持つ時代の象徴だと思います。

都市圏から
時間も、お金の余裕もある人が来ているのだと思います。

そして、「何もない」ことに価値を見出している。
「意味」が「価値」を持つ。これはこれからの時代のキーワードのような気がしています。