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さよなら、天才

最近出版されたばかりの
「さよなら、天才」という本を読みました。
本当に面白かった。

大谷翔平と同じ学年の「選手たち」のインタビューから
成り立っている本なのですが、
大谷翔平が「これはかなわない」と思った早熟の天才。
同じ土俵で戦いながら、今は違う道を歩き始めたライバル。
そして、遠い先に大谷翔平も見つめながら
かなわないと思っていたプロ野球選手の夢を叶えた者。

ここに登場する人たちの人生は、それぞれです。

著者である中村計さんが
この本の中で書いていることで印象に残っているのは、
大谷翔平をして、「スターは夢を与えるものであり、夢を奪うものでもある」

大谷翔平と同じ学年に生まれることで、
その成長も間近に見ていた世代。
そのまばゆいばかり光に触れることで、
自分は、もう無理だなと思った者もいた。
あきらめずに続けていたら、違う結果があったのかもしれない。
ただ、大谷翔平にその気持ちは奪われてしまった。

それは大谷翔平のせいでなく、自分で決めることです。
ただ、その存在自体が、多くの人の人生に影響を与えてしまう。
それほどの存在が大谷翔平なのだと思います。