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集団浅慮

集団浅慮という事象があります。
これは集団で判断したことが大きな過失を
起こした時に使われる言葉です。
例えば、ロケットに欠陥の可能性があったのに、
打ち上げを強行してしまい、
ロケットが爆発し、飛行士の命が失われたりする。
本当に優秀な人たちが集まっているのにも関わらず、
そういう事故が起きてしまうのです。

この集団浅慮の原因と言われているのが、

(1)異論を許さない芙の凝集性
(2)閉鎖的なリーダーの存在
(3)ストレスの高い状況

と言われています。

丁寧に説明します。

(1)は「自分たちは先進的なことをやっている」、
「自分たちは優れたチームだ」という過信から生まれます。
組織や集団の全体が、そういうムードになることにより、
「この案件も大丈夫だろう」という間違った判断を生んでしまうのです。

(2)は外の考え方を取り入れるよりも、今のリーダーの考え方に
盲従してしまうことです。「リーダーがそういうのだから正しい」という判断をしてしまう。

(3)は異論を許さないムードです。判断したことに疑問を持った人が、
「和を乱すな」とか、「決めたことを覆すのか」という言葉で潰されてしまう。

これらが折り重ねることで「集団浅慮」につながっていく。
僕は僕だけの判断でライト・ア・ライトの方向性が定まってしまうのが怖い。
一部の人間が集まって決めたことは、さらに恐ろしい。

異論を言ってくれる人がちゃんと社内にいることは大事なことです。
そして、それをちゃんと聞いたうえで判断するのがいちばん間違いがない。