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過疎ビジネス

「過疎ビジネス」という本があります。

この本は取材記者のジリジリと真実の迫る様子が
克明に描かれていて、一種小説を読んでいるような
そんな気持ちになりました。

「過疎ビジネス」

岩手県でも人口減少は深刻な問題になっています。
そして、それと同様に自治体の力も減退していっています。
小さな自治体では、慢性的な人手不足が続いており、
新しいことに取り組むことは容易なことではないのです。
「地域創生」を旗印に、やれ事業計画を出せと国に言われたとしても、
そういうノウハウの蓄積もありませんし、
さらには、忙しい職員がさらに業務を背負って取り組むのは非常に難しいことです。

そこで暗躍するコンサルが自治体に食い込み、
その自治体を自分たちのいいように蹂躙するようになる。
それが「過疎ビジネス」の正体です。

この本の中には、福島県、宮城県で実際に起こった事件を取り上げていますが、
これらのコンサル関連の事件はこれからも起こっていくと思います。
自治体が疲弊する中で、それを肩代わりしてくれる存在は
ある意味、ありがたい存在でもあるわけですから。

僕はそういう仕事の仕方を絶対にしないし、
自治体からのお金を当てにするつもりもない。

ただ地域を、あるいは人不足に悩む地域を救うアイデアはいつも考えている。
コンサルの領域ではなく、企画制作会社の領域で、それを実現したいと思っています。