コロナの影響によって、
新しい市場が生まれました。
たくさんあると思うのですが、
わかりやすい例を上げれば、
「デリバリー市場」だと思います。
飲食店へ出向く人が減る中、
「巣ごもり需要」が生まれた。
飲食店はこぞって、デリバリーやテイクアウトに
力を入れるようになりました。
自宅までの配達を受け付けるサイトも
たくさん出てきました。
あれから時間が経過し、
一部のサイトを除き、
そのほとんどのサイトが存在価値を失っています。
非常に厳しい言葉ですが、
やはり企業の考え方が問われた結果だと思うのです。
(1)飲食店が困っている → それを打開するためのデリバリーサイト
(2)生活者が困っている → 魅力的な商品を届けるデリバリーサイト
(1)は大切なことではありますが、
生活者の視点からスタートしたものではありません。
一方の(2)はユーザーの視点からスタートしている。
結果は一目瞭然ですが、今も生き残っているサイトは(2)から
スタートしたサイトです。
全国も名店のラーメンを自宅に届けるサービスは
巣ごもり需要が落ち着きある今も、ぐんぐん業績を伸ばしています。
コロナによって、隠されていた企業の志があらわになりました。
この苦しい状況から脱したいのはみな同じ。
その中で、自分が窮地から脱したいという思考ではなく、
生活者に「魅力的な巣ごもり生活」を提案したいという志を持った
企業が生き残り、存在感を増しています。