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1対多のプレゼン

ライト・ア・ライトの場合、
プレゼンの場を考えると、
相手一人または三人というのが多いと思います。

相手が一人である場合は、
プレゼン上の難易度は高くありません。

その目の前の人に対して、
自分の考えていることをわかりやすく伝えればいい。
時間も限定されない場合が多いので、
自分のペースで伝えたいことを伝えきるという姿勢で良いと思います。

ただ、1対多の場合は、
プレゼン上で考えることは多いと思います。

以前の僕は、例えば3人の審査員がいるとしたら、
正面の方に向かって話していた。
実はこれはあまりよくないと思っています。
その他の二人をないがしろにしているようで…。
というか、それは審査する人にも伝わっていると思います。
「この人は審査員だけに話している。自分はどうでもいいと思っているんだな」
と思ってしまう。相手は人間です。それはよくない。

だから僕は、審査員全員と目を合わせることを
意識していますし、名前のパネルがあれば、なるべく名前を呼ぶようにしています。

企画書というのは、20分の時間があれば、20分をしっかり使い切る企画書にしがちです。
もちろんこれは正しい。ただ、相手のことを考えれば「間」も大切だと感じるようになりました。

流暢によどみなく説明するプレゼンよりも、
ちゃんと区切りのある、そして、目線を合わせるだけの余白のある
企画書のほうが結果につながると思っています。

プレゼンは「説明」の場ではなく、「共感」してもらう場です。
その視点に立つと、企画書の内容から変わってきますし、
それに付随するプレゼンのあり方も変わってきます。