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ある社長の忘れられない言葉

ある社長の言葉です。

その社長は

岩手県の有名企業の社長で、

在位期間の長さでも有名な方でした。

 

会議をしている最中に

社長が突然入ってきて、

その様子を静かに見ていらっしゃった。

そして、会議が一段落したところで、

机の上にあった社員のケータイ電話を

手に取って話し始めたのです。

 

この頃のケータイは、こんな大きさになっているんですね。

技術の進歩はすごいものです。

どんどん軽くなって、どんどん薄くなって、

「軽薄短小」になっていく。

それでも人間というものだけは、

「重厚長大」でなければなりません。

 

その会議は繰り返し続けられていて、

なかなか結論が出ないものでした。

社長はその状態を薄々知っていて、

その議論の内容も

薄っぺらなものに見えたのだと思います。

か細く見えたのだと思います。

上辺ではなく、根っこの部分を見つめなさい

というアドバイスだったのでしょう。

 

本当に大事なことは何なのか?本質は何なのか?

シンプルで、明快で、太い、議論をしなさい。

まさに「重厚長大」な人間たちが集まる会議。

それを望んでいたのだと思います。

 

冒頭に書いたように、

岩手県を代表する企業の社長で、

お会いしたのはその一度きり。

それでも、社長の言葉は忘れられません。

 

社長というのは、自分の思い描いた夢を

社員みんなの夢に変えていかなければならない。

「言葉力」というものはとても大事だと考えています。