ウイスキーの市場は、
1983年をピークに右肩下がりを続けてきました。
そして、下がり続けてきたウイスキーは
2009年から上昇に転じます。
ピーク時にはまだまだ遠い状況ですが、
再び上昇気流に乗った。それは間違いありません。
ウイスキー復権のキーワードは、「ハイボール」です。
おじさんの飲むお酒というイメージが強かった
ウイスキーは大きく様変わりしました。
「夜は、ハイボールからはじまる。」というキャッチコピーの通り、
2軒目からではなく1軒目で普通に飲むようになりました。
もちろん「表現のクリエイティブ」も秀逸なものでしたが、
やはりお店での展開を丁寧に行った「ビジネスクリエイティブ」も
成功の要因だったと思います。
店頭でのポスターやオリジナルジョッキなど、
お店での注文を増やすための施策を徹底していました。
サントリーの角瓶1本から、ハイボールは23杯作ることができます。
提供するお店からすると、ビールに比べてハイボールは利益率が格段に高い。
つまりお店としては儲かる商品であり、それを後押ししてくれる
広告ツールは効果が高いものと言えます。
「表現のクリエイティブ」と「ビジネスクリエイティブ」の両輪が
がっちり噛み合うことによって、ウイスキーは復権したのだと思います。