例えば、明日死んでしまうとしたら。
(死なないですけど)
僕がスタッフのために残せるものは何なのだろうかと考えます。
そんなに新しくはないですが、
うちの事務所は自社物件です。支払いもあとちょっとで終わる。
仕事をする場所は残せる。ただ、この事務所だって、
いつかはガタが来て、取り壊す日が来るのでしょう。
コツコツと買い揃えた映像機材は
相当な数になりました。お金もかけました。
岩手県でもトップレベルの設備になったと思います。
ただ、機材は新しいものがどんどん出ています。
今は最新の機材だと思いますが、10年も経てばガラクタです。
本は相当の蔵書量です。
広告関連の書籍では、岩手県随一です。
これは自信を持って言える。
ただこれでさえも手に取る人がいなければ、
ただの紙の束です。
そう考えると、カタチのあるものは、
スタッフがこれから長い間使えるものにはなりえないと思うのです。
僕がスタッフのために残せるのは、
やはり姿勢や向き合い方だけなのかもしれません。
仕事というものにどのように向き合うのか、
得意先への姿勢はどうあるべきなのか。
そういうものは伝えていなければならないし、
ある意味、彼らが年を重ねたとしても、
ずっと使えるものになると思うのです。
僕はもっとスタッフと話さなければならないし、
自分が考えたこと、悩んだことを
伝えていかなければならないと思います。