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スタッフの売り出し方

ライト・ア・ライトを経営するようになって、
いちばん上手くなったと感じるのは
スタッフの売り出し方です。

これは経営者のキャリアを重ねるほど、
どんどん上手くなっていると思います。
ある意味、観察眼が鋭くなっているのかもしれません。

入ってきたスタッフには
どんなことをやりたいかをまずちゃんと聞きます。
そこからは現在の広告マーケットを考えながら、
スタッフがいちばん目立つ「陳列」の仕方を考えます。

例えば、いちばん新しいスタッフは
アニメーションを大学で学んできました。
このアニメーションのスキルというのは、
岩手県において稀少なスキルで
それだけでもう目立つための土壌が整っています。
ただ、岩手県の広告マーケットを考えれば、
そのスキルだけを前面に出しても
多分失敗すると思います。

だから、今は広告の土台づくりを
集中的にやらせています。
コンテを描かせたり、
アイデア出しの手伝いをしてもらっていますが、
この反復トレーニングもかなりの数をこなしています。
僕から見て、この土台づくりは上手く進んでいますし、
そろそろ本格的にアニメーションを
作ってもらおうという段階に来ています。
今はいちばんいいタイミングを見計らっているところ。
舞台とチャンスは与えます。
そこから先は彼女しだいなのです。

このやり方の基本はいつも同じで、
スタッフによって、いちばんいい方法を選んでいるつもりです。
ただ、舞台とチャンスを与えても、
それにうまく乗っていけないスタッフもいましたし、
途中で離脱していく人もいました。

最初の頃は自分を責める部分もあったのですが、
今ではそういうこともなくなりました。
冷たい言い方になりますが、
用意された舞台とチャンスを活かせないのは、
誰のせいでもない、本人の責任なのです。