中小企業が一番大事にしなければならないこと。
それは、「人事」だと思います。
中小企業は働く人数も多くありません。
そして、一人の人の与える影響は小さくないのです。
能力があり、業績にも貢献してくれている人材。
しかし、成績の悪い同僚を見下し、
自分の手柄ばかりを自慢する。
経営者としては、非常に扱いづらい存在です。
能力については申し分ないけれど、
大きな声で自己主張ばかりを繰り返し、
会社全体の雰囲気を悪くする。
会社の将来を考えれば、
そういう社員には能力にかかわらず、
辞めてもらったほうがいい。
今この瞬間ではなく、
長く会社を続けていくというならばなおさらです。
一時的な売上減少、サービスの低下を覚悟して、
経営者が判断しなければならないことです。
岩手県の中小企業では、
人出不足に悩まされる会社は少なくありません。
「どんな人でもいいから来てほしい」
そんなことを言う経営者もいます。
しかし、それは大きな間違い。
「とりあえず、この会社でいいや」的に
入社してきた人は長続きしませんし、
会社に悪い影響を与えるばかりです。
「世界に羽ばたく」でも、「地域とともに歩む」でもない、
独自の会社理念を持ち、それをちゃんと伝えていく。
そして、それに賛同・共感してくれる人だけを採用する。
経営者の大切な仕事であり、
会社の将来を見据えた正しい戦略だと考えています。