2018年、夏の甲子園準々決勝。
金足農業と近江の試合。
この試合は試合の終盤までリードされながら、
最後に悲し農業が逆転し、3-2で勝利しました。
この試合を決めたのが
9回裏に金足農業が決めた«2ランスクイズ»です。
スクイズというのは、
3塁ランナーをバントで返し、1点を取るという戦法です。
金足農業は
ランナー2,3塁の場面でバントで二人のランナーを返す、
2ランスクイズを決め、勝利を掴みとった。
球場にいた観客も驚くプレーでした。
この2ランスクイズは、おそらくもう見ることができないものだと
思えるほど、稀少なプレーであり、得点方法です。
この試合を見たあと、
盛岡大学附属高校野球部の関口監督と話すことがありました。
「準備していたということでしょう。それでなければできるプレーじゃない」
そう言っていたことを鮮明に思い出します。
おそらく試合の中で、このようなシチュエーションは
1,000回に1回もないと思います。
ただ、その限りなく可能性の低いシチュエーションの練習を
金足農業はやっていたということ。
それが、甲子園の準々決勝という場面で、
可能性の低いシチュエーションが訪れた。
あとで記事で読んだのですが、
2塁ランナーは、ボールが転がったところで、
自分がどこまで進んでいれば、
ホームインできるかがわかっていたそうです。
何度も練習をしていたから。
仕事においてもチャンスはいつ来るかわかりません。
ただ、その時に準備ができていれば、
そのチャンスを逃がすことはないのです。